2020年11月12日
'20.10.31 履き慣らしに奥秩父の未踏の稜線を歩く 雁峠-燕山-古礼山-水晶山-雁坂峠ピストン

'20.11.01 乾徳山山頂より撮影
燕山 2004m
古礼山 2112m
水晶山 2158m
奥秩父山塊の主稜線上に位置し、
雁峠(がんとうげ)1780m
と
雁坂峠(かりさかとうげ)2082m
という二つの峠の間にある。
立地の関係上、
奥秩父縦走時に通過地点として通り過ぎる場合がほとんどで、
この山を目的に登る登山者は少ない。
「11月1日に乾徳山にリベンジするけど行かへんか?」
との誘いを実兄のせいらますお氏より受ける。
せいら氏一行は下山後、
石和で一泊し翌日帰るとのこと。
翌日仕事の自分は車に同乗で行くと、
石和温泉駅から電車で帰ることになる。
同行メンバーのペース的に7時スタート16時下山、
電車に乗るのが17時だと帰宅時間が20時ぐらいか。
だったら自由度の高い車で行った方が良いかな・・・
前日の土曜も予報では晴れ。
だったら金曜夜から前乗りして、
土曜も近くの山を歩くってのも悪く無い。
ってことで、
初めて笠取山に登った時から、
車でアクセスできて日帰りできる2000m峰として目を付けていた、
古礼山、水晶山に行くことに。
’18年の9月に甲武信岳から雁坂峠まで歩いているし、
未踏の雁峠から雁坂峠まで歩くと笠取山から甲武信岳までの稜線が繋がる。
当時なら古礼山までのピストンで計画していたと思うけど、
今の自分なら雁坂峠まで行っても
戻ってくることができるであろう。
せっかくなので稜線をつなげるルートで計画した。
.
.
.
.
.
.
金曜仕事を終えて帰宅。
準備を済ませ23:30に出発。
ナビを設定していなかったこともあり勝沼ICを通り過ぎてしまった。
次の一宮御坂ICでおりる。
車中泊できそうな里の駅みさかで寝ることにした。

05:45 夜が明けてきた。
車を作場平に走らせる。

大菩薩ラインから早朝の富士山が見えた。
思わず車駐めて撮影、美しい。

林道に入ると明るくなってきた。
紅葉のピークは過ぎてる感じかな。

06:50 作場平の駐車場に到着
7時前だというのにかなり混雑してる。
6月末に笠取山に登ってから4ヶ月で、
また来ることになるとは思ってなかったよ。

07:20 行動開始
着替えやらで時間くってちょっとスタートが遅れたがまあ大丈夫だろう。

ってことで、
二日前に買ったコイツの履き慣らしますよ。

ヤブ沢峠経由で笠取小屋の前回と同じルートで上がります。
久しぶりにソロなので自分のペースで歩いてくぜ。

08:11 ヤブ沢峠に到着
小屋に向かう軽トラが林道から上がってきて通り過ぎていきました。

08:25 笠取小屋に到着
スタートから1時間ちょい、けっこう巻けてるね。
電波拾ったのでせいら氏にDM。
バタバタしてて登山届け出せなかったので、
ルートと行動予定を念のため知らせておいた。

相変わらず鹿さんがいましたよ。

08:31 雁峠分岐に到着
3回目にして初めて左側に向かいます。
未踏区間はワクワクするね。

足下はスゲー霜柱、
昨晩の談合坂SAも寒かったらかなり冷え込んだっぽいね。
でも午後には溶けて泥沼かな。

熊笹の登山道を緩く下っていく。

雁峠山荘、かつての営業小屋です。
平屋に見えるけど二階建てです。
雲取山まで17.3kmの標示。
遠いねえ・・・

08:42 雁峠に到着
小屋の廃墟からすぐそこの距離です。
ここまでノンストップだったので小休止。
先行者が一名いました。
熊鈴忘れたので先行者がいるのはありがたい。

新地平へ下りる広川林道方面、
南アが遠望できる。

ベンチが5つ、休憩にちょうど良さそうな場所です。
笠取山の山頂が見える。

08:52 雁坂峠目指して出発

登り始めるとすぐに富士山が顔を出した。

稜線に出たっぽい。

巻き道があるみたい。
復路は巻き道使ってみようかしら。

09:29 燕山2004mに登頂
燕と書いて「つばくら」と読むみたいですよ。

開けてはいないけど一応眺望はあります。

正面のピークが古礼山っぽいね。

こういう稜線は大好物。
天気も良くてただただ気持ち良い。

山頂の手前にはベンチが二つ。
ここもスゲー景色が良い。

10:06 古礼山2112mに登頂

↑クリックするデカイ↑
正面に富士山がドーン!

次のピーク、水晶山に向かいます。

樹林帯を急下降。
復路でここ登のイヤだなぁ。
なんて思っていると・・・

コルは巻き道分岐になってたYo!
うむ、復路は古礼山巻くか。

水晶山にむかって直登で登り返し、
ハァハァ

10:39 水晶山2158mに登頂
本日の最高標高地点です。
偶然にも前週に登った上州武尊山と同じ標高でした。

山頂にはベンチが三つ、眺望も無し。
かつて(S54)甲武信岳から燕山に向かった女性二人が行方不明になり、
白骨死体が2体水晶山の斜面で見つかったという曰く付きだったりします。

雁坂峠まで2.1km
時間的に無理なら水晶山で引き返す予定でした。

一変して苔生した登山道になりました。
アップダウンがなくて歩きやすい。

雁坂小屋への分岐、
ここの真下を雁坂トンネルが通ってるんだって。

ちょっと開けてきました。
しかし本当に青空だな。

おおおっ、雁坂嶺が正面に!
こんな風に見えるのか。
甲武信岳から歩いた時はガスガスで眺望ゼロだったからな~

11:04 雁坂峠2082mに到着
本日の折り返し地点です。

前回

今回

前回

今回
もうこれね、
俺氏大勝利
と言っても良いんじゃないでしょうかね。

ここで昼飯にしようと思っていたのですが、
けっこう混雑していたので、
業務スーパーでゲットしたシリアルバーのみで中休止。

11:20 雁坂峠を出発

マジでご褒美の稜線歩きですよ、ここ。
来て良かった~

11:44 復路、水晶山
雁坂小屋でテン泊と思わしき集団とすれ違いました。

12:03 復路、古礼山は巻くことに。
雲取山の巻き道っぽい感じでした。

P1980
結局、復路は燕山も巻いてしまった。

雁峠に下りていきます。

笠取山が見えてきました。
綺麗な円錐状の山頂ですね。

13:10 雁峠が見えてきました
ここもけっこう人いるな・・・

お昼はお湯だけ沸かして簡単に。

コンビニおにぎりとフリーズドライの蟹雑炊、コーヒーで済ませました。
何気に行動食でそんなにお腹減ってなかったんだよね。

13:38 雁峠を出発

時間も余裕あったので、
小さな分水嶺に寄り道。

分水嶺から歩いた稜線を眺める。

13:52 笠取小屋
幕営がけっこう増えてた。
過去二回とも一休坂で下山だったので、
今回は敢えて往路と同じヤブ沢峠から下りることに。

瀬音を聞きながら歩く。
やっぱ水のある山はええよなぁ。

紅葉と青空、
最後まで本当に雲一つ無い快晴でした。

14:47 作場平に到着
下山完了です。
標準CT 10時間5分
所要時間 7時間27分
コースタイム 6時間33分
CT比0.65
でした。

距離 18.3km
登り累積標高差 1636m
下り累積標高差 1636m

↑クリックするデカイ↑
歩いたルートはこんな感じ。
燕山から雁坂峠までは、
何Kmでも歩けそうな気持ちの良い稜線歩きでした。
古礼山からの眺望はとても素晴らしく、
もっと評価されても良いんじゃないかな?
久々のソロ登山でファストハイク、
天気にも恵まれて大満足の山行になりましたよ。
履き慣らしも良い感じにできました。
若干靴擦れしたけど想定内。

↑クリックするデカイ↑
林道からは唐松尾~飛龍への稜線が綺麗に見えました。
この辺って唐松尾、水晶、燕って北アみたいな名前の山がけっこうあるのね。

当てにしていた温泉がコロナの影響で予約のみとのことで、
ここでお風呂に入りました。

買い出しして道の駅まきおかで車中泊です。
翌日も登る