2020年08月26日
'20.08.13 夏休み集中登山~北信五岳を巡る山歩き~ Day 5&6 五岳のラスボス、妙高山に登るも山の神微笑まず
旧帝国海軍、妙高型重巡洋艦の一番艦「妙高」、
艦名は妙高山に因んでいる。
好きな艦は「鳥海」ですが好きな重巡は「妙高型」です。
日本が誇る平賀譲造船中将の設計、
まさに戦闘する為のデザイン、
国内、海外問わずIJNの重巡と聞いて思い浮かべるのは、
まず
妙高型
じゃなかろうか。
重巡鳥海がきっかけで鳥海山に登りたくて、
本格的に山をやり始めることになったのですが、
妙高山もその時から登ってみたかった山の一つなのです。
現在も「ちょうかい」、「みょうこう」として現用艦に艦名も受け継がれてますしね。
船の話は長くなるのでこの辺で。
05:11 山頂に雲はかかっているが予報通りなら大丈夫でしょ
ってことで、拠点にしている「道の駅しなの」を出発です。
赤倉から燕温泉へ・・・
マジか、登る前から中止?
と思ったら迂回路がありました。
燕温泉の駐車場、
早いせいかそこまでぎゅうぎゅうじゃない。
05:53 登山靴に履き替える。
連日登山で汚れが酷い。
CT長め、連日の暑さもあるので水分多め、それ以外は最小限にとどめて
ザックはナイトロ22㍑で軽量化。
何気に体力作りの為、
連日38㍑のザックで登ってました。
駐車場側には大きいトイレも。
06:03 行動開始
案内板、立体感があってわかりやすい。
燕温泉は昭和レトロな温泉街。
最奥地の秘湯って感じがすごい。
温泉街を抜けると登山口。
登山届けはここで提出です。
舗装路がしばらく続きます。
なんかポツポツ降ってきたな・・・
ガスの中で一時的な降雨だと良いのだが。
無料では入れる露天風呂、
黄金の湯
早朝にもかかわらず二名ほど浸かっている方がおられました。
遠くに惣滝。
とりあえずザックカバーを装着。
擁壁の上を歩いているような感じ。
けっこう高度感がある。
調べたところスキー場の名残みたいですね。
雨脚が強くなってきたのでレインウェアを装着。
06:58 なんか小屋が見えてきた。
ここらは左手に舗装路、右手に階段が並行している。
舗装路といっても砂利コンで、露出してる砂利が濡れているととても滑る。
斜度もあり自分の靴では全然グリップしなかったので階段を歩く。
水場がありました
避難小屋かなと思ったら
赤倉温泉の源泉でした。
その管理用の小屋みたいですね。
こんな所から源泉引いてるのね。
パイプからはガスがシューシュー噴き出してる。
硫黄臭い。
二段の滝、
光明滝と称明滝が見えてきた。
ここもけっこう高度感ある。
濡れて足下悪いので要注意。
舗装路はここで終わります。
滝壺まで行けるみたいだけどやめときました。
温泉の成分のせいなのか岩が赤茶けてるけど、
滝の水がお湯ってわけではありません。
ちょっとだけ日が差してきた。
神奈山(外輪山)方向は青空が見えてきている。
振り返ると青空が。
レインウェアを脱ぎ、ザックカバーも外し外付けのメットホルダーに挟む。
背中から日が当たれば乾くんでないの?
07:44 湯道分岐
沢の左岸側ルートとの合流地点
自分は右岸を歩いています。
山頂方向も雲が切れてきてる。
テンション上がってきた。
五岳制覇も現実味が帯びてきたなんてこの時は思ってました。
08:07 胸突き八丁
ゴリゴリ登るぜぃ。
08:16 五合目
標高1800m地点。
08:34 天狗堂1930mに到着
標高差130mを18分ならいつもの標高差毎時400m以上を維持できてる。
こりゃ、このまま行けるんでね?
って時に、
あれ、また降ってきたよ・・・
天狗堂はちょっとした広場になってるけどベンチとかは無し。
赤倉からの登山道ともここで合流しています。
なんか雨脚が強くなってきたYo!
再びレインウェアを着込む。
電波が入ったので休憩がてら長野民の知り合いに現在地を送信。
「妙高市は雷注意報が出ている、ふもとからは山が全く見えないYo!」
と返信が。
こりゃあ様子がおかしい。
天気予報を再度確認。
てんきと暮らすは登山指数がAからCに変わってる。
高山予報専門のMountain Forecastでも確認。
雷雨、しかも強風・・・
下界から山が全く見えないほどの雲、
現在進行形でその雲の中にいて、
雷雨の予報。
どうやら決断しなきゃいけないようだな・・・
抜いてきた人が続々と上がってきた。
「また雨だ、カッパ着なきゃ」
「昨日の予報だと晴れだから、また晴れるんじゃない?」
などと話しながら山頂へ向かうみたい。
そう、前日の予報はこんな感じでした。
「この後、雷雨の予報でてますよー」
「多分待っても今日は晴れませんよー」
とだけ一応伝えた。
けっこう遠くから来られてるようで滅多に登れないからと突撃する方も。
天狗堂から山頂までは標高差約500m、
余裕を見て所要で2時間弱、
この先には鎖場もあるし、雨で足下も悪い。
天狗堂と山頂の往復で所要3.5時間位か・・・
一番懸念したのは雨による増水。
登りで二箇所あった渡渉が下山時に増水で渡れなくなること。
今は平気だけど4時間後はどうなるか分からないし。
悔しいけど仕方ない、
自分なりの判断です。
天狗堂にいた方々が全員山頂方向へ向かったのを見届け、
08:58 途中撤退、下山開始
山
の
神
微笑まず↘
こんな感じでガスガス、
写真じゃ分からないけど下界だったら傘がないといられないくらいは降ってます。
天候悪化で途中撤退っていつ以来だろ・・・
11:00 登山口まで戻ってきました。
悔しい、実に悔しいねぇ・・・
山の神は微笑まなかったけど、
綺麗なお花が微笑んでくれましたよ。
ため息混じりに、
レトロな温泉街を抜けていく・・・
11:06 駐車場に到着
下山完了とともに俺氏の夏もオワタ
ええ~い、下見よ、下見。
今日はただの下見に来ただけじゃい!
と言い聞かせる。
まあ昨夜はなぜかビビってたけど、
普通に登れる山だと分かったのは大きな収穫。
次は確実に攻略してみせようではないか。
昼は前日と同じ、黒姫駅で駅蕎麦。
鴨蕎麦550JPYをいただきました。
拠点の「道の駅しなの」から妙高山は全く見えなかった。
行けば山頂は踏めたと思います。
でも、
本当にただ山頂に行っただけになったと思う。
連日同じ温泉だったので移動することに。
途中撤退で時間も余裕があったので、
昨年のGWに行った馬曲温泉に行きました。
内湯に入ってキレイキレイにしてから・・・
露天風呂へ。
露天の脱衣所。
このロケーション、最高です。
良い塩梅の湯船にのんびり浸かってリフレッシュ。
山は駄目だったけど、
良い旅を満喫してるなぁ・・・とね。
入浴後は千曲市へ下道で移動。
長野民の知り合いと居酒屋。
車なのでノンアルだけど。
姨捨から千曲市の夜景、
なかなかええんでないの?
その後は姨捨SAで車中泊。
北アルプス
南アルプス
中央道って上りだと
右に北ア、
左に八ヶ岳、
右に南ア、
左に奥秩父、
正面に富士山って感じでずっと山が見えるんだよね。
朝飯は初狩PAでいつものうどん。
横浜帰着、1128kmでした。
結局、お目当てだった高妻山も妙高山も登れず、
最後の最後で不完全燃焼だったけど、
やり残しがあったくらいが次にも繋がるしね。
山だけが旅の醍醐味じゃないし、
終わってみればとても良い旅だったと思います。