2018年08月19日
'18.08.13 東北屈指の花の山、焼石岳に登る

夏です!
夏がきました
Yo!
ということで、年に一度の東北遠征です。
今年もマイハニーの実家へ帰省。
今年は盆休みが短く実家から近場の山にしようということで、
かねてから候補にも挙がっていた焼石岳に登ることに。
ルートも実家から車で1時間かからない東成瀬ルートで。
山頂までも最短距離とのこと。
11日に秋田到着、翌日は休息日にして、
直前の天気予報で確認し13日の月曜に山行です。

R397から未舗装の林道に入り、林道終点が駐車場になっています。
08:04到着、予定より1時間遅れ。
自分達入れて4台でした。

青空が近い、
久しぶりです、この感じ。
登る前からこの日の山行が満足できると確信。

08:19 さて予定より1時間遅れで行動開始です。
そうですか、クマさんですか。
まあ先行者がいるし大丈夫でしょう。

看板の下の方をよく見ると、
けっこう迷惑なクマさんなようですね。

08:50 四合目、大森沢を通過。
やっぱりクマさんに倒されたんですかねえ・・・

トラバースでゆる~く標高を上げていきます。

09:05 五合目、釈迦ざんげに到着。
「釈迦ざんげ」って凄いネーミングだな。
地形図で確認し、楽な巻き道を選択。
でも帰宅後に調べると小ピークは眺望が良い所だったみたいでちょっと残念。

森の小径を進んでいくと瀬音が聞こえてきました。
近くに沢があるみたいです。

けっこうな水量の沢が見えてきました。
この辺は沢に並行して登山道がとおっています。

最初の渡渉です。
胆沢川の源流のようです。

二度目の渡渉。
所々深いところが有り、流れも速く若干手こずります。

09:58 六合目、与治兵衛に到着。
与治兵衛は秋田県側に沢の水を引いた人の名前なんだって。

休憩中のトンボさんです。
水の豊かな山なのでもの凄い数のトンボがいました。

三度目の渡渉。
マイハニーが足を滑らせ転倒するも大事には至らず。
そして「楽しい」という謎の一言を発するマイハニー。
暑さでやられておかしくなった?

徐々に頭上が開けてきました。
左手に見えるのは三界山のピークかな?

10:45 七合目、柳瀞に到着。
標柱が立派なのになりました。

正面に焼石岳のピークが見えてきました。
斜度が緩く距離の割には標高を稼げてないので、
まだまだ登る感じです。

上が開けてきたらお花畑出現。
東北でも屈指の花の山の片鱗が表れてきました。

ポッカリと開けた平坦な場所に出ました。
左奥に高密度に咲いています。

11:16 水場に到着。
暑かったので生き返ります。
豊富な水量で冷たくて美味しかったですよ。

標柱がぶっ倒れてましたがこれもクマさんの仕業ですかね。
八合目、長命水とのこと。
ん?
七合目の標示には八合目は焼石沼ってあったんですがね。

左のピークが焼石岳で1547m、
右のピークが西焼石岳で1511m。

11:23 八合目、焼石沼の分岐
水場からここまで標高差が無いので同じ八合目ということみたいですね。
ということで一度登山ルートから外れて焼石沼に寄り道します。

両側にお花畑の広がる平坦な道を進みます。
片道200m、しかも平坦な道なので3分で到着。

焼石沼につきました。
コ
コ
ハ
楽
園
カ
?

アザミの紫、正面に焼石岳のピーク
水と花が多いのでブヨが多いので注意です。
まあ虫達にとっても楽園ということか。

白いのはオニシモツケ、
黄色いのはミヤマキンポウゲかな?

オニシモツケ、
そして湖面には魚影も見えましたよ。

一度分岐に戻り山頂を目指します。
湿地を巻いて歩いて行くと・・・

ピンクテープが右上の枝に巻き付けてあります。
沢がそのまま登山道のようです。
何ここ、
スゲー楽しいんですけど。

支尾根に取り付いて登っていきます。
登山道の左右に咲き誇るオニシモツケに圧倒されます。

振り返るとこんな感じ。
東北の山特有の緑色、
アルプスや関東の山には無い風景が広がります。

空が近くなってきました。
そろそろ稜線に出そうな感じです。

山頂も随分近くに見えてきました。
焼石沼以外にも湖沼が数多く点在しているようです。

こんな感じで登らないと見えない湿地が眼下に広がっています。
美しい。

12:18 九合目、焼石神社に到着
九合目は南本内岳方面との分岐になっています。
地形図だと焼石岳と南本内岳との鞍部のようです。

帰路はこっちから戻ってくる予定なので、
撮影はほどほどに山頂を目指します。

岩稜が見えてきました。
ようやく焼石岳の名前っぽい感じ。
ハイマツが森林限界を超えたことを教えてくれます。

岩場に取り付くとすぐに出てきたこれが焼石神社のようです。
手を合わせ無事下山を祈願し先に進みます。

ペンキでマーキングがしてある岩を辿っていけば良いので楽チンです。
登攀技術が無くても大丈夫です。

山頂までもう少し。
背の高い植物が多くちょっとした藪漕ぎ状態で登っていくと・・・

13:02 焼石岳1547mに登頂です。
山頂には4人組の登山者がいただけでとても静かでした。

さて山ご飯の時間です。
風があったので風防を珍しく使いました。
風防はEPI純正、テーブルはSOTOのフィールドホッパー。

早茹でのショートパスタにツナとマッシュルームを入れて、
タラコのパスタシーズニングで味付け。
付け合わせはじゃがりこで作ったポテサラといつものオリーブ。
それでは、
しばしの間焼石岳山頂からの風景をお楽しみ下さい。

西側には西焼石岳のピーク1511m、
丹沢と似たような標高なんですがえらい差です。

↑クリックするデカイ↑
自分らが登ってきた東成瀬方面。
緑の絨毯のように湿原が広がっています。

↑クリックするデカイ↑
南側は下に泉水沼、右奥に横岳。
こちらは銀明水、つぶ沼方面への登山道になっています。

↑クリックするデカイ↑
北東側の夏油温泉方面、
登山道が延びているのがよく分かりますね。

14:15 泉水沼1430mに下りてきました。
山頂より100mほど標高を下げます。
ここはベンチもあって休憩ポイントになっているようです。

↑クリックするデカイ↑
まるで尾瀬のような風景が広がっています。

14:17 姥石平分岐
泉水沼から2分ほどです。
自分達は金明水方面へ向かい途中の分岐から焼石神社分岐に戻る計画。

横岳方面を振り返る。
どこまでも続いていそうな緑の風景。
広い、
広いよこの山。

短いけど木道がまた雰囲気を良くしてくれます。
この辺はお花畑というよりかは草原という感じ。

14:30 分岐に到着
看板は随分とくたびれていますね。
東成瀬方面と夏油温泉方面との分岐になっています。
自分らは東成瀬方面に。

高山植物の点在する草原の中を歩いて行きます。
こんな空間が山中に存在しているわけです。
そう、
ここは山の中なのですよ。

これだけ見たら尾瀬と勘違いしてしまいそうな地塘です。
トンボの止まり木にちょうど良さそうなのが生えています。

湿原が見えてきました。
九合目もそろそろ近いようです。

湿原脇のお花畑の中を歩いて行きます。
マイハニーも満足のようです。
九合目で小休止後は時間が押し気味だったので一気に下山。

17:23 駐車場に戻ってきました。
時間も時間なので他の車は撤収済みで自分らの一台のみ。
所要時間 約9時間
歩行距離 約14.8km
累積標高差 約980m
の山行でした。
とにかく撮影ポイントが多く、
コースタイム通りに歩けないほど見所があるので、
ある意味注意が必要かと。

↑クリックするデカイ↑
今回歩いたルートはこんな感じ
不具合でGPSデータを保存できなかったので残念です。

高低差はこんな感じでした。
渡渉有り、岩場有りのルートは歩いているだけでもとても楽しく、
山中に広がる広大な湿原と咲き乱れる高山植物に癒やされました。
焼石岳という名前とは裏腹に、
東北特有の緑と素晴らしい景色の広がる花の名山は、
とても穏やかで楽園のような山でした。
今回で東北の山は四座、五回目ですが、
短い山行歴の中でも上位にランクインですね。
知名度こそ低いですが、隠れた名山だと思います。
今回は8月でしたが花の最盛期は6月とのこと。
時季外れの8月でもこの満足度なら6月だったらどうなっちゃうのよ・・・
同じルートでも良いし別ルートでも良いので是非また登ってみたいですね。
難易度低い割にご褒美盛りだくさん、
山エキスも存分に補充でき良い山行になりました。
おまけ
翌日に時間があったので散歩がてら近所の里山、
真人山390mに登ってきました

山頂直下には社がありました。
ここが山頂かと思ったら違ったみたい、
まあ下りてから知ったのですがね。

増田の町を見下ろせます。
一応ヤマケイオンラインにも載ってる山のようです。