2012年11月09日
自作の刃物
暇なので作ってみた。



もとはこの一本を作ったことから始まった。
もちろん職場で暇だったのがきっかけ。
SUS304 T5の板材(ホット)が転がってたので暇つぶしに何か作るかと思い立った。
そういや以前に親父がヤスリから刃物作ってたりしたな~、と思い出しやってみるかと。
まあ工具鋼でもなきゃ、クロム-バナジウムでもないし、熱処理してるわけでもないただの304。
ぶっちゃけ刃物にするには極めて不向き…優れてる点といえば耐食性だろう。
っつーわけでアウトドア用のペティナイフにでもするかということで制作。
ブレード厚 1~1.5mm
ブレード長 95mm
ハンドル長 90mm
ハンドル幅 15mm
ハンドル厚 5mm
ブレードはヘアライン仕上げ
ハンドルは滑り止めと軽量化を兼ねて10キリで6カ所穴開けと面取り、バフで仕上げた。

二本目は一本目を見て欲しくなったという友人にせがまれて制作。
ブレード厚 1.5mm
ブレード長 105mm
ハンドル厚 5mm
ハンドル幅 20mm
ハンドル長 100mm
ブレードはGBB、ハンドルはバフ仕上げ
1本目をサイズアップしたような感じ。

三本目はナイフってか、包丁っぽいのでも作ってみっかな~と。
ブレード厚 1.5mm
ブレード長 190mm
ハンドル長 110mm
ハンドル幅 25mm
ハンドル厚 13.5mm
総ヘアライン仕上げ
制作過程を少々紹介

削り出しも良いけど、面倒なので楽することに。
SUS304のT6のHPでT1.5のCPをサンドイッチ。
T6の方はあらかじめ長さを決めてあります。

穴を共加工であけるために溶接で点付けして仮止め。

ボール盤で穴開け、タップでM5ねじ切りと皿もみ。

裏はこんな感じ。これから切削予定の罫書き線が入ってます。

皿ネジ入れるとこんなです。

いきなり仕上がってますが、ハンドル部分のいらない所をゴリゴリ削ったり、
ヘアライン仕上げにしたり結構大変で写真撮ってる暇ありませんでした。

ハンドル部分はこんな感じ。エンドには飾りと実用兼ねて長穴とキリ穴1カ所ずつ開けました。

逆面から。

バラバラにするとこんな感じ。
研ぐときはブレードだけにするとやりやすいです。

四本目はちと違うデザインで制作を検討、グリップの形状は某G社のデザインを真似ることに。
ブレード厚 1.5mm
ブレード長 150mm
ハンドル長 120mm
ハンドル幅 10~25mm
ハンドル厚 6mm
ブレードはヘアライン、ハンドルはバフ仕上げ
SUS304 T6のホット材から削り出し、
本当だったらハンドル部分はボールエンドかなんかでディンプル加工なんでしょうが、
そんなのやる気も起きないのでいつものように穴開けと面取り。
ただ、穴径変えて不当ピッチにして小細工。
くどいようだが所詮304です。
作っといてなんですが錆びない、磨くとピカピカとかそんなメリットしかないわけで、
しっかりと研げばまあ普通に切れますが、刃物としちゃ全く期待できません(爆)
まあ、暇を持て余した技術屋の遊びってことで。
Posted by Nao_K at 22:29│Comments(2)
│ものづくり
この記事へのコメント
どもっす^^
某G社のぺティーより実用サイズがいいっすね!
ここは是非ティンプル加工でww
超メンドクサいww
でもさすがの加工技術っす^^
某G社のぺティーより実用サイズがいいっすね!
ここは是非ティンプル加工でww
超メンドクサいww
でもさすがの加工技術っす^^
Posted by ノブニン
at 2012年11月11日 13:42

ノブニンさん
某G社のグリップデザインはカッチョイイですよね。
そちらのブログ見て模倣してみようと思ったのはここだけの話w
加工屋的に興味はそそるんで、
次回作はディンプル加工挑戦してみようかな…
と思いつつもやっぱメンドクサイw
キャンプに行けない冬場に溜まる物欲を、
自作で何か作って発散させるか~!
某G社のグリップデザインはカッチョイイですよね。
そちらのブログ見て模倣してみようと思ったのはここだけの話w
加工屋的に興味はそそるんで、
次回作はディンプル加工挑戦してみようかな…
と思いつつもやっぱメンドクサイw
キャンプに行けない冬場に溜まる物欲を、
自作で何か作って発散させるか~!
Posted by Nao_K at 2012年11月11日 15:14