久しぶり(半年)のエンジン始動なのでヘッド周りのメンテが主な作業。
それに付随する分解、組み立て作業からついでにできるメンテをやる感じ。
If it bleeds we can kill it ! な感じのクーラント。
昔から何となく緑のクーラントを使ってますが、こうやって見るとプレデターの血(ry
まずヘッドカバーの取り外しのためにクーラントを抜き、ホースを外す。
ホースを外すと、シリンダヘッド周りのホースジョイントが結構腐食してた。
Oリングも一カ所破損。
よく使うサイズで在庫を持っていたので問題なし。
あとで気が付いたがこれは前回の組み付けが悪かったみたいで、そのせいだった。
組み付け前に入念な錆取りと、防錆、Oリングの損傷防止にシリコングリスを薄く塗布した。
ヘッドカバーを慎重に右側に引き抜く。
こいつが結構やっかいで、オイルの圧送パイプのジョイント部分をブッシュを介してヘッドカバーで押さえつけてる。
このブッシュがカバーに張り付いたり、雑に作業したりすると脱着時によく脱落するのだ。
以前、4個あるはずのブッシュが3個しか見つからずえらい作業が難航したことがあったので、
それを踏まえて今回は超慎重に作業した。急がば回れってやつですな。
で、ヘッドカバー外したのは大きな理由が
半年も放置しておくと粘っこいオイルでも重力には勝てず、油膜切れしちまいます。
ヘッドはエンジンで一番高いところに位置するので特に油膜切れしやすいです。
完全に油の切れた状態でタペットとカムが高速回転で接触しあうと囓ります。
金属どうしが囓るって、馴染みのない言葉かもしれませんが簡単に。
潤滑されてない金属どうしが接触すると摩擦で高温になります。
このこすれて熱を持ち、接触表面が荒れる状態がいわゆる焼き付き。
焼き付いたまま無理に回転をさせると凝着がおきて囓ります。
カムとタペットはバルブスプリングで押されてかなりの面圧があるので特に囓りやすいです。
囓りは同じ金属どうしの接触だとよりおこりやすく、ステンレスどうしは特に囓りやすいです。
エンジン内部は基本、密閉状態で潤滑している、コスト的にも鉄の数倍もするので量産が前提のエンジン部品にはまずステンレスは使わないので、この場合は関係ありませんが豆知識として補足。
まあ古いバイク(93年式)なので簡単にまとめると
色々と気を使え
ということです。
で、せっかくヘッドカバーを開けたので囓りもチェック。
クランクをレンチで回して囓らせたら意味ないので、先に軽く注油してからなじませるようにクランクを数回転。
吸気側の4カ所、排気側の4カ所を入念にチェック。
X状に交差しているパイプが件の圧送パイプ。コーナーの四カ所にブッシュがのる。
囓りもなく表面荒さも適正な状態。
上記の理由で、組み付けも慎重に。
その後の作業をつらつらと。
プラグの洗浄
パワーフィルターの洗浄
冷却系統のフラッシングとクーラントの交換
フロントフォークの錆取りと防錆処理
前後タイヤの空気圧調整
洗車
して、
エンジン再始動!
自力じゃないけど(爆)
だって、バッテリーお釈迦ってるんだもの…
というわけで、次回(未定)バッテリー交換で完全復活?
はたして再びソロキャンプにバイクで行く日は来るのだろうか…
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