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過去の山行のGPSログがこれ。
見れば分かると思うが青線で〇をした区間が丹沢主稜の未踏破区間。
ここをどうしても穴埋めしたいというのが根本の理由なわけですよ。
いやなに、
今年はガンガン登るつもりだったんですが、
台風の爪痕にけっこうやられた感じでして、
一大イベントになる予定の平ヶ岳は中止、
代案の山伏も途中撤退。
意気込んでた甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根日帰りも、
前哨戦の鳳凰三山で体力不足を実感して中止。
とまあ、
目標をなかなか達成できていない状況だったわけです。
別に来年でも良かったんですが、
せめて丹沢主稜の未踏破区間は制覇しておきたいなと。
時期的にも丹沢はベストシーズンだし。
で、
車でアクセスできて、
回収も容易な周回で日帰りできそうなルートとして、
神ノ川ヒュッテ起点の周回ルートが以前から候補にありまして、
三連休の中日で登ることに。
標準コースタイム11時間ならなんとかなるでしょ。
いつもなら現地に早い時間に入り、
車内で仮眠ってパターンが多いのですが、
今回は
Cozyニキの影響で、
しっかり家で睡眠とってから深夜出発という方法で行くことに。
23時過ぎまで夜寝してAM03:00出発です。
05:29 神ノ川林道のゲートに到着
ここに来るまでも道志みちが土砂崩れから復旧しておらず、
青根まで県道76号線で迂回。
深夜の細い道で運転に神経使って若干の疲労感。
にしても夜の山の独特の雰囲気が苦手です。
登る前なのに
テンションだだ下がり
ですよ。
05:37 心に鞭を打ち行動開始。
ゲートの先に入っていきます。
何とも言えない不安に襲われつつも歩き始めます。
砂防堰堤からの落石をガードレールが食い止めています。
って、
ガードレールの目的って違うよな・・・
つかこんな落石があるようなところで登山道は無事なのだろうか?
上手くいけばこの後歩くであろう稜線。
早く夜が明けて欲しい。
05:45 矢駄尾根の取り付き
法面の手摺りのある階段から登っていきます。
矢駄尾根の解説がかいてありました。
1km歩くのに1時間、コースタイム2時間半とのこと。
日陰沢橋から3kmで標高差1000m、
って、
スゲー急登
じゃないか。
やはりというか、
いきなり急登です。
腹をくくってガシガシ登ることに。
06:13 行動開始より36分で0.7km地点。
ほぼほぼコースタイムと同じペース。
身体も温まってきたのでもうちょっとペースあげても平気そう。
樹林帯の急登、
だんだん夜が明けてきました。
これで随分精神的に楽に。
神ノ川林道に出ました。
一度林道を跨いで登っていきます。
その筋の人には有名な神ノ川林道です。
これを歩いて行くと犬越路に。
隧道を抜ければ西丹沢VCまで行けるようですが、
まあけっこう荒れてますね。
綺麗に揃えられた手袋がありました。
誰かの忘れ物ですかね・・・
薄気味悪いのでとっとと登ります。
林道を越えると階段です。
まさに稜線直登って感じ。
林道のガードレールと法面が見えました。
この林道もいつか歩いてみたいな。
岩もあったりします。
両手両足でクリアします。
また階段です。
なかなか休む暇を与えてくれません。
そして樹林帯の急登。
矢駄尾根パイセン、
斜度パネェっす!
06:49 行動開始より1時間12分、ほぼ中間地点に到着。
あまり巻けてないなあ・・・
日没が16:30なのでコースタイム11時間で歩くと、
05:30スタートなので下山時刻がちょうどそれくらい。
山飯やってる時間なくなっちゃうな。
ふぅ、
やっと太陽が稜線の上に顔を出してくれました。
07:10 分岐まで残り0.8km地点
樹林帯を抜けて開放感があります。
霜が降りて真っ白です。
それにしてもよく整備されています。
マイナールートですがここまで人の手が入ってるとは思いませんでした。
夜も明けて開放感のある稜線歩きです。
霜の降りた階段。
滑らないように慎重に登ります。
この感じ、
丹沢主稜線まであと少しですね。
そしてこの青空、
今日の山行に期待が膨らみます。
07:41 矢駄尾根分岐に到着
なんだかんだで36分巻き。
山飯やる時間ぐらいのアドバンテージは確保。
小休止しながら写真撮ったり。
正面に富士山がドーン!
前回来た時はガスガスで眺望ゼロだったもんで、
酷くディスった記憶がありますが、
こりゃテンションあがります。
南アのジャイアント群も見えました。
南アの高峰はもう真っ白ですね。
ガスってないとよく見える分、
なかなか高度感あります。
犬越路へ向かう方向で踏み跡が一つありました。
この辺は昨年に檜洞丸に登った時に通ったルート。
今回のルートで矢駄尾根分岐から檜洞丸の区間だけ踏破済み。
檜洞丸にむかって最後の登り返しです。
振り返れば素晴らしい眺望が。
正面右には昨年末に登った大室山、
ここも良かった。
それにしても天気って大事ですね。
08:19 ハイッ、檜洞丸1601m登頂。
時間のせいか山頂には自分一人でした。
ベンチの所には小動物の足跡がありました。
タヌキですかね?
体力と時間に余裕を持ってと注意書きです。
ここが
ポイント・オブ・ノー・リターンです。
この先は蛭ヶ岳まで行かないと道志側に下りるエスケープルートがありません。
正確には源蔵尾根とかありますが、いわゆる破線ルート。
あくまで一般登山道の話です。
引き返せば矢駄尾根か犬越路で日影沢に下りることが可能です。
俺氏、
決断の時。
ここまでコースタイムの43分巻き、
時間は若干の余裕有り。
体調も問題無し、
足も大丈夫、
気力もある。
先に進みます。
歩行距離 4.2km
累積標高差 1204m
所要時間 2時間44分
中編へ続く